やきとりなのに豚⁉

やきとり弁当誕生秘話~こうしてやき弁は生まれた

SINCE 1978.8.13

「小さい時から食べていたのでなつかしくて」とお買上げになるお客様も多く、
「誰のアイデアなの?」というご質問もよくいただきます。

1978年のある夜半
当時のハセガワストア会長、長谷川文夫が自らレジを打っているときに、店の酔客が・・・
「お弁当ないの?」とご来店。当時、店内で作っていたおにぎりの「ごはん」「のり」 「お酒のおつまみに」と焼き始めていた「やきとり」この3つを組み合わせてとっさに作ったのが始まりとか。
その後、材料の吟味ややきとりを焼く店舗の改良を重ねて・・・
シンプルかつ他に類をみない「やきとり弁当」が誕生、そしてお客様に育てていただき今日に至るのです。
あたたかくおいしいものを召し上がっていただきたい。
「お客様の声に応えたい」が基本です

やきとり弁当いい話 その1

「やきとり」なのに「豚」? ビタミンB1で疲労回復

函館市出身のバンド「GLAY」のお陰で全国区にまでなった「やきとり弁当」ですが、本州のお客様から「なぜ豚肉なのにやきとりなんですか?」という質問をよくいただくようになりました。

函館はじめ道南ではやきとりといったら「豚精肉」これは映画「居酒屋兆治」で高倉健さん演じるところの兆治さんが焼いていたのが豚精肉だったことからも「通」の間では知られていますが、北海道の道南エリアでは、一般的に「やきとり」というと豚肉のことを指します。
道南地区は養豚場も多く、鶏より豚が安価に手に入りやすかったことが、その一番の理由といえるかもしれまん。
また、自然の厳しい北海道の地で働く人たちには豚肉の栄養やスタミナ満点であることがエネルギー源として好まれたのではないでしょうか。

函館では「やきとり」を注文すると普通に「豚精肉」がでてきますし、それを町の人は普通のことと思っています。鶏のやきとりが欲しい時は「やきとり 鶏肉で」と注文するのが何の疑問もない普通のことなのです。

やきとり「鳥精肉 たれ」
ぶたちゃん

決して函館の豚に羽根が生えているわけではありません。ハセストのやきとり弁当のふたに「ぶたちゃん」が描かれているのは、それを説明する意味でもあります。

「やきとり屋さん」の雰囲気を味わいながら、エネルギー源としてより有効な豚肉を食べる。そんな習慣が道南エリアで広がっていったと言われています。
この豚肉、含まれているビタミンB1が体の疲れをとるのに有効だということです。疲れを吹き飛ばすのに最適なお弁当といえるかもしれません。

ぶたちゃん

やきとり弁当いい話 その2

シオ味には隠し味のあれが!?
家では真似できないんだなこれが!!

やきとり「鳥精肉 塩」

やきとり弁当の圧倒的な人気の味は「タレ」味ですが、「通はシオだよね」という声も聞きます。
観光客の方が「はた」と迷うのもこの味選びのようです。実はこのシオ味、ただの塩コショーではない。
隠し味に「ガーリック」つまりニンニクを少々効かせているのです。だからといってプンプン臭うのではなくあくまでも少々。
食欲をそそる隠し味です。
タレ、シオお悩みのみなさん、シオダレというのもあります。あとウラ技「MIX(ミックス)」というのもあります。
「塩1本、たれ2本の小」という風にご注文下さい。

やきとり弁当いい話 その3

素材へのこだわり「肉」 焼き方へのこだわり「かくし味」

グループ会社「北燦食品函館工場」で毎日やきとりの製造が行われています。
肉はブロックで仕入れてそれをスライスし四角にカット。長ねぎも丁寧に皮をむきやきとりとしておいしい部分のみをカットしております。
そして、お客様が召し上がる時に一番おいしく感じていただけるように脂身や赤身の配分も工夫しながらの串刺し・・・とていねいな作業をスタッフが行っております。まさに「一串入魂」。
作っている人の顔の見える「やきとり」なのです。
焼いている時に、シュッシュッと吹きかけているのは「はこだてわいん」の赤ワインです。これは味をまろやかに肉をやわらかくする「かくし味」です。もちろん、赤ワインのポリフェノールの作用で体にもおいしいやきとり作りを目指しています。

かくし味

やきとり弁当いい話 その4

ミゾがみそ?!のやき弁容器

やき弁容器

やき弁容器には「ミゾ」がある。
これは、ふたをしたまま、串だけを外に出し、クリクリっとまわして、串を抜くという食べ方のために付いております。
是非お試し下さい。

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